人事・健保・医務室が三位一体となり社員の健康づくりにコミット(株式会社大和証券グループ本社)

      社員が活き活きと働き続けられる環境づくりを目指して 大和証券グループでは人事・健康保険組合(健保)・医務室が三位一体となって取組む体制を構築し、健康経営の基盤としている。平成21年度に健康情報提供プログラムQUPiOを導入し、有所見者の医療施設受診を促すイエローペーパーを開始。平成22年度にはウォーキングチャレンジ(3カ月間毎日の歩数を記録)、禁煙チャレンジ(1か月間禁煙に挑戦)、ハラハチ(30日間腹八分目に挑戦)といったイベントを開始。平成27年には、45歳以上を対象に「ポイントインセンティブ」(ライセンス認定制度)という健康増進の自己研鑽や資格取得等にポイントが付与され、給与に反映される仕組みを開始した。同年10月にはCHO(最高健康責任者)を選任して健康経営推進会議を立ち上げ、12月には『大和証券グループ健康白書2015』を作成した。「社をあげて社員の健康増進にコミットしていく」というメッセージを発信し続けている。

      取組みのきっかけはメタボ健診の義務付けから

      大和証券グループが健康づくりに取組むようになったきっかけは、平成20年度にメタボ健診が義務付けられたことである。会社として特定保健指導にどのように取組むかを考えるなかで、人事・健康保険組合・医務室が三位一体となって取組む体制が構築され、健康経営の基盤となった。翌年には、健康情報提供プログラムQUPiOを導入し、社員がWeb上で、自身の健康診断結果や各種健康情報を確認できるインフラを整えた。同時に、「有所見者受診確認票(通称イエローペーパー)」により、有所見者の医療施設の受診フォローを開始した。

      健康白書を発行し、コミットメント継続を宣言

      平成27年12月には、社の健康課題の取組みについてまとめた『大和証券グループ健康白書2015』を健保主体で作成し、人事・健保・医務室の連名で発行し、サマリー版を社員に配布した。これは、「人事・健保・医務室は、これからも三位一体となって社員の健康づくりにコミットしていきます」という宣言であり、今後の取組みの継続によって、白書の内容も厚みが増し、そこからまた新たな取組みへとつながっていくことが期待される。

      長期的視点にたち、ベテラン層の活性化をはかる

      平成27年に、45歳以上を対象にした「ポイントインセンティブ」(ライセンス認定制度)を開始した。資格取得やe-learning、健康増進などの自己研鑽に対してポイントが付与され、一定以上たまると給与に反映される仕組みである。この制度はベテラン層の社員に健康で活躍し続けてほしいという思いから設けられたもので、介護準備研修、ビジネススキル研修等の受講や、資格取得、健康増進プログラムに参加するとポイントが取得でき、一定水準に達するとライセンス認定され、給与に反映される。健康増進プログラムの中には、ウォーキングチャレンジ(3カ月間毎日の歩数を記録)、ハラハチ(30日間腹八分目に挑戦)、健康リテラシー講座がある。この制度が開始されてから、社員の中には、自己研鑽に努める動きがみられるようになった。