活気ある職場は従業員の健康づくりから
      加入事業所の安全で健康な職場づくりをサポート!(協会けんぽ東京支部)

      多くの企業に健康企業宣言に取組んでもらいたい! 協会けんぽ東京支部では、平成27年12月より東京都商工会連合会、東京商工会議所と連携して健康企業宣言東京推進協議会を設置し、「健康企業宣言」の取組みを実施している。 この取組みは中小企業の健康経営への取組み支援を目的としたもので、健康経営に取組み、基準を満たした企業は、協議会から「健康優良企業」として認定される。認定の有効期限は1年であり、更新のためには引き続き健康経営に取組み、年1回レポートを提出する必要がある。 現在、この協議会は前述の3者が中心となって推進しているが、今後は他の保険者、経済団体に参加を求めて拡大し、さらに充実した支援を進めていく予定である。

      健康宣言に取り組む企業を1万社以上に!
      -連携により、どの医療保険に加入していても参加できる仕組みを構築-

      協会けんぽ東京支部では、かねてよりコラボヘルス促進のため「健康企業宣言」の創設を検討していた。一方で、東京商工会議所では「健康経営アドバイザー制度」創設のためワーキンググループを設置しており、協会けんぽも参加協力していた。このように、もともと協力関係にあった両者であったが、連携に至るきっかけとなったのは、平成27年7月、日本健康会議の活動指針「健康なまち・職場づくり宣言2020」において、「協会けんぽ等保険者のサポートを得て健康宣言等に取組む企業を1万社以上とする」との宣言が発表されたことである。保険者の健康づくりの促進と、健康経営の促進というのは、”同じ山を別のルートから登るようなもの”であったことが再認識され、東京都商工会連合会も交えた3者による協議会を設立。従業員の健康づくりを支援する、保険者機能と経済団体との連携が実現した。 「健康企業宣言」では、参加企業が健康経営アドバイザー等のサポートを得ながら健康づくりに取組み、認定が得られるようになっている。現在、経済産業省、厚生労働省から要請を受け、協会けんぽにとどまらず他保険者に加入する企業等においてもこの一連のスキームに参加できるような仕組みを構築中。日本健康会議が宣言した1万社という目標達成に向けた取組みを進めている。

      健康企業の基準を2段階に分け、裾野を広く、ゴールは高く

      「チャレンジしやすく、しかもチャレンジしがいのあるものを」という観点から、「健康企業宣言」は、Step 1(銀)とStep 2(金)の2段階に分け、Step 1では健康づくりに取組む基本的な職場環境を整え、Step 2では安全衛生も含めた健康経営に取組めるようにした。Step 2は、厚生労働省労働基準局の認定(安全衛生優良企業公表制度)の基礎づくりともなる内容となっている。 見開きのパンフレットは、Step 1,2いずれも、質問項目と自己採点、アドバイス、協会けんぽから提供できるサポートの紹介が表形式で示されており、企業がこの表を指針として各自レベルアップを図ることができるようになっている。製作にあたっては、なるべく多くの企業に参加してもらえるよう、文字数を少なくしてわかりやすくするよう検討を重ねた。80点以上を獲得して認定されれば、「認定証」が送付されるほか、「健康優良企業」のロゴマークの使用が許可され、求職者や取引先などへのアピールにも活用できる。
      *金、銀のイメージカラーは、某製菓会社のお菓子のおまけからヒントを得たものである。